大島城址(台城公園)
大島城は鎌倉時代、当地を支配していた大島氏によって造られた山城で、戦争など有事のために天竜川へ突き出した攻められにくい土地を活用して築城しました。大島氏は戦国時代まで城を所有してきましたが、天文23年(1554)に伊那郡を攻めてきた武田信玄がこの城を大島氏から取り上げ、元亀2年(1571)大規模で複雑な形に大改造しました。武田信玄は三河へ進出するための伊那谷の拠点として、守りの堅い城に作り替えるため、少なくとも2回の大改修を行いました。
そして信玄は遠江へ入り、徳川家康に打撃を与え進みましたが、病気となり亡くなりました。その後、長篠の戦いで勝利した織田信長が信州へ入ってきました。大島城にいた武田軍は戦わず逃亡してしまいました。そして、織田・豊臣の時代を過ぎ、城地としての役割はなくなりました。
現在は台城公園として整備され、当時の史跡をゆっくりと散策できます。
地域 | 南信州 |
---|---|
所在地 | 下伊那郡松川町元大島263 |
電話番号 | 0265-34-0733 |